スイートフーズ久米島 農場案内
弊社は、2018年10月に農業部門を立ち上げ、直営農場をオープンしました。職員1名、トラクタ1台、圃場1ヘクタールでのスタートでした。
 
  1. 職員 2名
  2. 圃場面積 5ヘクタール
  3. 機械器具
    1. ①トラクタ  3台 (55PS、24PS、19PS)
    2. ②トラック  2台 (2t1台、軽1台)
    3. ③移植機(植付) 1台
    4. ④収穫機 1台
    5. ⑤管理機 2台
   

農場運営の基本方針

私たちは、次のことを農場運営の基本方針として取り組みます。
  • 一 安全な農産物を生産します。
  • 一 環境に配慮した農業を実践します。
  • 一 農業生産者の安全と人権を尊重します。
  • 一 農産物の適切な販売管理を行います。
 

1.圃場準備

 

除草、緑肥裁断(フレールモア)

・圃場に雑草、サトウキビの新芽、緑肥がある場合は、フレールモアにより裁断し、圃場に鋤き込みます。 ・圃場に鋤き込まれた緑肥、雑草、サトウキビの葉は朽ちて、有機肥料となります。
 

心土破砕(プラソイラ耕)

・圃場に耕盤がある場合、プラソイラで心土破砕を行い、圃場の水はけを良くします。 ・サツマイモ基腐れ病は、帯水しやすい圃場では、急速に感染拡大するので排水の良い圃場にすることが重要です。
 

砕土(ロータリー耕)

・ロータリー耕により、圃場の土を細かく砕き、通気性を良くします。

堆肥散布

・圃場の状態により、堆肥を散布します。特に紅芋の連作を行う場合は堆肥散布が必要です。
 

砕土(ロータリー耕)2回目

・2回目のロータリー耕を行い圃場の土を細かく砕きます。 ・通常ロータリー耕は、2回~3回行われます。
 

2.育苗

 

圃場における育苗

・圃場で育苗を行う場合は、基腐れ病の発生していない圃場か、土壌消毒を実施した圃場で行います。 ・定植は9月~10月に行い、窒素分の多い肥料を通常より多めに施肥します。
 

種芋による育苗

・種芋は、色が良く(紅が濃い)、無病で形の良い中程度の大きさの芋を選びます。
 
・種芋は10月~11月にかけて、圃場面積10a当たり80kg程度を伏せ込みます。
 

ウイルスフリー苗による育苗

・ウイルスフリー苗は、定植後つるが25cmから35cm程度になったら採苗を行い、圃場に押苗し、本数を増やします。
 

3.畦立て(マルチ)、施肥、薬剤散布

 

畦立(マルチ)

・畦立ては、畦間90cm~100cmで施肥と同時に行います。
 
・定植が2月、3月、10月、11月に行う場合はマルチを張ります。
 

施肥

・施肥は芋専用肥料を50~60㎏/10a投入します。
 

4.定植

 

採苗

・採苗は、定植の2~2日前に行い、苗消毒を行い、涼しい場所で保管します。
 

定植

・採苗は、7節を基本とし、株間30cm程度で4~5節を圃場に挿入します。
 

押苗

・押苗は、半自動移植機か若しくは手差しで行います。
 

潅水

・圃場が乾燥している場合は、潅水を十分に行います。
 

除草剤散布

・定植後すぐに畦の頂部に除草剤(雑草の発芽抑制)を散布します。トレファノサイド
 

5.中耕

 

中耕

・定植から20日~30日の間に除草倍土を行います。
 

6.病害虫防除

 

サツマイモ基腐病

・定植後、圃場にサツマイモ基腐病の発生が認められた場合は、殺菌剤を散布します。
 

病害虫

・7月~9月頃にかけて紅芋の葉を食害するハスモンヨトウ、ナカジロシタバ、イモコガ等の発生が増えるので、早めに殺虫剤を散布します。
 

7.収穫

 

収穫適期

紅芋の収穫適期
・春植え(2月~5月定植) 150日~180日 7月~11月収穫
・夏植え(6月~8月定植) 180日~210日 12月~3月収穫
・秋植え(9月~11月定植)210日~240日 4月~7月収穫
 

つる刈り

・収穫前につる刈り機で紅芋のつるを刈り取ります。 ・これにより、トラクタやハーベスタなどの機械に絡まることを避けます。
 

掘り取り(トラクタ)

・トラクタでの収穫作業。掘り起こした芋は手で集めます。
 

掘り取り(ハーベスタ)

・ハーベスタでの収穫作業。最大4人搭乗。 ・掘り起こした芋をコンベアで流し、選別・調整までを収穫しながら行うことができます。
 

芋の調整

・掘り取り後に、芋に付いた土や茎・根などを取り除きます。
・ハーベスタではこれを機械上で行います。
 

8.出荷

 

出荷

・出荷は、土を落とし、コンテナに入れて自社工場へ出荷します。
 

   

ASIAGAP

2019年7月11日スイートフーズ久米島農場は、ASIAGAPの認証を取得しました。 ASIAGAPは、GFSI(Global Food Safty Initiative)から承認を受けたGAP認証制度です。JGAP農産物と同様、食品安全、環境保全、労働安全、人権福祉、農場運営の要素を含んでいます。 GFSIのベンチマーク要求事項にそった基準作成が求められるため、食品安全の要素の中に、HACCPをベースとした考え方、食品防御や食品偽装防止が含まれています。また、GFSIのベンチマーク要求事項にそった審査のやり方を実施するため、標準的な規模の個別認証では、1日(8時間)以上の審査が求められています。また、サンプリングにより非通知審査が行われる場合もあります。